回転式チャイルドシート「クルムーヴ」はR44でシリーズ化し、新安全基準R129でもすでに3機種のクルムーヴが発売されています。
店頭では「R129のクルムーヴを比較したい」「アドバンスとコンパクトは何が違う?」といった声が多いので、その辺を分かりやすく解説していこうと思います。
-はじめに-
目次
【Pick UP】クルムーヴコンパクト ライトの違い
まずは最近、店頭での質問が増えた「クルムーヴコンパクト ライト」について紹介します。
・クルムーヴコンパクト R129 エッグショックJQ
・クルムーヴコンパクト Light R129 エッグショックJQ
クルムーヴコンパクト ライトの違いは【帆】です。
それに起因して本体サイズ&重量、価格が違います。
1つずつお伝えします。
帆の枚数
クルムーヴコンパクト ライトは4枚帆で、メッシュ窓がありません。
いっぱいに広げてもカバーできる範囲が狭いため、エアコンの風や太陽光を遮断するには少し帆が小さいかな?といったサイズ感になっています。
本体サイズと重量
通常モデル | ライト |
後向き:W450×D640~720×H670~765mm 前向き:W450×D526×H720~870mm |
後向き:W450×D640~720×H670~765mm 前向き:W450×D526×H750~900mm |
11.5kg | 11.3kg |
帆が小さいことによるアーチの違いで、前向き時にライトの方がやや高さがあります。
あと重量は-0.2kg(帆が1枚少ないことが要因)
価格への影響
- 通常モデル:約57,000円
- ライト:約47,000円
通販では現状、約1万円の差があります。
思ったよりも差が大きいので、ライトを購入するのもいいと思います。
通常モデルはメッシュ窓があり、帆を広げた状態でも通気性が高い点が魅力です◎
【まずは簡単に】R129 クルムーヴの違いはこれ
コンビのクルムーヴは以下のように商品名が変わってきました。
*商品名から【R129】【エッグショック】は省いています。
【R44】
クルムーヴ(2018年)
クルムーヴスマート(2018年~2020年)
【R129へ移行】
⇒クルムーヴ アドバンス JP(2022年)
⇒クルムーヴ コンパクト JQ(2023年)
⇒クルムーヴ コンパクト ライト JQ(2023年)
⇒クルムーヴ CA(2023年)
2022年発売のクルムーヴアドバンスから新安全基準R129へと移行しています。
そのため、現在クルムーヴのR129は3機種です。
-【R129】クルムーヴ3機種の違い-
・クルムーヴ アドバンスJP・・・初期モデルにして完成形。乗せやすい2つの機能を追加。
・クルムーヴ コンパクトJQ・・・アドバンスの後継機。帆にメッシュ窓1つ付いた。
・クルムーヴ CA・・・横向き時のリクライニング可。やや簡易スペックの安価モデル。
クルムーヴ3機種「CA・コンパクト・アドバンス」比較
クルムーヴ3機種の違いは以下の通り。
- サイズ、重量
- リクライニング
- 肩ベルトの高さ調節
- エッグショックの搭載か所
- サイドプロテクションアドバンス
- 乗せ降ろしのしやすさ
- 帆の違い
1つずつ見ていきます。
サイズ・重量
クルムーヴ アドバンス(コンパクト) | クルムーヴ CA |
後向き:W450×D640~720×H670~765 前向き:W450×D526×H720~870 |
後向き:W430×D720~760×H615~735 前向き:W430×D650~675×H665~820 |
11.5kg | 14.9kg |
最新モデルのクルムーヴCAは横幅-2cm、さらに高さが低い低重心設計です。重心が低いことで、乗せ降ろしがしやすいメリットがあります。
重量に差があるため、車への設置や乗せ替えはアドバンス・コンパクトの方がやりやすいです。
リクライニング
クルムーヴ アドバンス(コンパクト) | クルムーヴ CA |
3段階 | 5段階 |
横向き時はリクライニング不可 | 横向き時もリクライニングできる |
クルムーヴCAは5段階かつ、90°回転させた横向き時にもリクライニング可能です。
リクライニング角度の範囲は3機種とも同じです。その中でクルムーヴCAは5段階とより微調整できる感じ。
エッグショックの搭載か所
クルムーヴ アドバンス(コンパクト) | クルムーヴ CA |
本体シートの頭部・座部 インナークッションの頭部中央 |
インナークッションの頭部中央 |
クルムーヴコンパクトとアドバンスは本体シートにもエッグショックが使われていますが、クルムーヴCAはインナークッションのみ。
インナークッションの厚み
クルムーヴCAはインナークッションがかなり薄くなっています。
サイドプロテクションアドバンス
コンビは側面からの衝撃に対応しているのを、総称して【サイドプロテクションアドバンス】と呼んでいます。
クルムーヴCAは側面に立体形状の衝撃吸収構造を採用。すごく柔らかく押したら凹む感じです。
*ヘッドレストの高密度ウレタンは3機種とも同じ。
クルムーヴアドバンスおよびコンパクトは3層構造(本体・ヘッドレスト・インナークッション)で側面衝撃に対応◎
乗せやすい機能
クルムーヴ アドバンス(コンパクト) | クルムーヴ CA |
タングストッパー イージーバックル |
× |
タング(差し込む部分)が沈み込まない「タングストッパー」、バックルが前に倒れる「イージーバックル」で赤ちゃんを乗せやすい機能です。
帆の違い
- クルムーヴ アドバンス:5枚帆
- クルムーヴ コンパクト:5枚帆(うち1枚はメッシュ窓)
- クルムーヴ CA:3枚帆
クルムーヴCAは帆が小さいので、すっぽりと覆うことができません。
【比較表】
おさらいも兼ねて、スペックを見比べてみます。
*横スクロールできます。
安全基準 | 月齢 | サイズ | 重量 | リクライニング | 肩ベルト | シート素材 | エッグショック | インナークッション | サイドプロテクション | イージーバックル | タングストッパー | 帆 | お手入れ | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クルムーヴ アドバンス |
R129 | 新生児~4才頃(身長40cm~105cmまで) | 後向き:W450×D640~720×H670~765 前向き:W450×D526×H720~870 |
11.5kg | 3段階 | 8段階 | 3Dメッシュ | 頭部・座面・ヘッドクッション | 厚い | 〇 | 〇 | 〇 | 5枚帆 | 洗濯機 | 約49,800円 |
クルムーヴ コンパクト |
〃 | 〃 | 後向き:W450×D640~720×H670~765 前向き:W450×D526×H720~870 |
11.5kg | 3段階 | 8段階 | 3Dメッシュ | 頭部・座面・ヘッドクッション | 厚い | 〇 | 〇 | 〇 | 5枚帆 (窓1) |
洗濯機 | 約56,000円 |
クルムーヴ CA |
〃 | 〃 | 後向き:W430×D720~760×H615~735 前向き:W430×D650~675×H665~820 |
14.9kg | 5段階 | 9段階 | 3Dメッシュ | ヘッドクッション | 薄い | 〇(新形状) | × | × | 3枚帆 | 洗濯機 | 約50,000円 |
おすすめはクルムーヴ アドバンス
2022年に発売したR129クルムーヴの初期モデル。スペックはここで完成しているので、値崩れしていて在庫がある内は狙い目です。
▶1番スペックが高い「クルムーヴ コンパクト」
アドバンスと比べて、帆にメッシュ窓があり、肩ベルトカバーが大きくなっています。通販で少し値段が下がってくれば?といったところ。
▶最新モデル「クルムーヴ CA」
横向き時にもリクライニングできる点は魅力です。インナークッションが薄い、帆が短い点はご注意ください。
まとめ
クルムーヴを選ぶ手伝いはできたでしょうか?
比較して分かったことは、クルムーヴアドバンスとコンパクトはほぼ同じ。
新しく発売されたクルムーヴCAは低重心かつ横向き時もリクライニングできることで、乗せ降ろしがしやすいチャイルドシートだと言えます。しかし、旧モデルと比べてクッション性の低下が気になるところです。