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回転式チャイルドシート「クルムーヴ」はR44でシリーズ化し、新安全基準R129へ移行後もNEWモデルが発売されています。
店頭では「クルムーヴを比較したい」「クルムーヴCAとコンパクトは何が違う?」「エアーの違いは?」といった声が多いので、その辺を分かりやすく解説していこうと思います。
-はじめに-
目次
【まずは簡単に】R129 クルムーヴの違いはこれ
コンビのクルムーヴは以下のように商品名が変わってきました。
*商品名から【R129】【エッグショック】は省いています。
【R44】
クルムーヴ(2018年)
クルムーヴスマート(2018年~2020年)
【R129へ移行】
⇒クルムーヴ アドバンス JP(2022年)
⇒クルムーヴ コンパクト JQ(2023年)
⇒クルムーヴ コンパクト ライト JQ(2023年)
⇒クルムーヴ CA(2023年)
⇒クルムーヴ コンパクト JS(2024年)*airもある
⇒クルムーヴ ロング EA(2024年)
生産終了した機種は消しました。
現在、購入できるクルムーヴは5機種です。
-【R129】クルムーヴ5機種の違い-
・クルムーヴ コンパクトJQ・・・現行の基本モデル
・クルムーヴ コンパクトJS・・・JQのNEWモデル(マイナーチェンジ)
・クルムーヴ コンパクト air JS・・・店舗限定モデル
・クルムーヴ CA・・・横向き時のリクライニング可。やや簡易スペックの安価モデル。
・クルムーヴ ロング・・・10才頃まで長く使える
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クルムーヴロングは10才頃まで長く使えるタイプなので、別記事(⇒クルムーヴロングの8つの違い)で比較してます。
【PICKUP】クルムーヴコンパクト「エアー」の違い
店頭でよく聞かれる「クルムーヴコンパクトエアーの違いは?」にお答えします。
・クルムーヴコンパクト R129 エッグショック JS
・クルムーヴコンパクト air R129 エッグショック JS
このエアーは店舗限定モデルで、ちょっとだけ違いがあり差別化された商品です。
機能面の違いは【帆】だけ。
| クルムーヴコンパクト「air」 | クルムーヴコンパクト | |
| 帆 | 全面3Dメッシュ仕様 (視認性なし) |
5枚帆のうち1枚がメッシュ (メッシュ部分のみ視認性あり) |
| 固定方法 | ホック固定(左右各2箇所) | ジョイントパーツ差し込み |
エアーはその名の通り、全面メッシュ仕様のため広げた状態での通気性が◎です。
ただし、素材が3Dメッシュで視認性はありません。お子さんを見るためには帆をたたむor前側から覗き込む必要があります。
それに対して通常モデルは広げた状態でもメッシュ部分から様子を見ることができます。
⇒固定方法について
エアーの帆はホック固定なので着脱にやや手間がかかります。通常モデルは差し込むだけなので簡単です。
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エアーの商品ページで「NEW」と付いている機能が何個かありますが、あれは旧モデル「JQ」と比べています。同じ「JS」と比較すると違いは【帆】だけです。
そして重要な値段ですが・・・
- クルムーヴコンパクト JS:約60,800円(通販)
- クルムーヴコンパクト air JS:約54,800~58,300円
エアーはお店によって値段が違うので、気を付けたいです。
定価だと1万円の差がありましたが、値段が下がってきたので差額が少なくなっています。
ポイント還元を考慮したら、もう通常モデルの方がお得かも?
クルムーヴ2機種「CA・コンパクト」比較
ここからは「クルムーヴCAとクルムーヴコンパクト」を比較していきます。
2機種の違いは以下の通り。
- サイズ、重量
- リクライニング
- 肩ベルトの高さ調節
- エッグショックの搭載か所
- サイドプロテクションアドバンス
- 乗せ降ろしのしやすさ
- 帆の違い
1つずつ見ていきます。
サイズ・重量
| クルムーヴ コンパクト | クルムーヴ CA |
| 後向き:W450×D640~720×H670~765 前向き:W450×D526×H720~870 |
後向き:W430×D720~760×H615~735 前向き:W430×D650~675×H665~820 |
| 11.5kg | 14.9kg |
クルムーヴCAは横幅-2cm、さらに高さが低い低重心設計です。重心が低いことで、乗せ降ろしがしやすいメリットがあります。
重量に差があるため、車への設置や乗せ替えはコンパクトの方がやりやすいです。
リクライニング
| クルムーヴ コンパクト | クルムーヴ CA |
| 3段階 | 5段階 |
| 横向き時はリクライニング不可 | 横向き時もリクライニングできる |
クルムーヴCAは5段階かつ、90°回転させた横向き時にもリクライニング可能です。
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リクライニング角度の範囲は3機種とも同じです。その中でクルムーヴCAは5段階とより微調整できる感じ。
エッグショックの搭載か所
| クルムーヴ コンパクト | クルムーヴ CA |
| 本体シートの頭部・座部 インナークッションの頭部中央 |
インナークッションの頭部中央 |
クルムーヴコンパクトは本体シートにもエッグショックが使われていますが、クルムーヴCAはインナークッションのみ。
インナークッションの厚み

クルムーヴCAはインナークッションがかなり薄くなっています。
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サイドプロテクションアドバンス
コンビは側面からの衝撃に対応しているのを、総称して【サイドプロテクションアドバンス】と呼んでいます。

クルムーヴCAは側面に立体形状の衝撃吸収構造を採用。すごく柔らかく押したら凹む感じです。
*ヘッドレストの高密度ウレタンは3機種とも同じ。
クルムーヴコンパクトは3層構造(本体・ヘッドレスト・インナークッション)で側面衝撃に対応◎
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乗せやすい機能
| クルムーヴ コンパクト | クルムーヴ CA |
| タングストッパー イージーバックル |
× |

タング(差し込む部分)が沈み込まない「タングストッパー」、バックルが前に倒れる「イージーバックル」で赤ちゃんを乗せやすい機能です。
帆の違い
- クルムーヴ コンパクト:5枚帆(うち1枚はメッシュ窓)
- クルムーヴ CA:3枚帆
クルムーヴCAは帆が小さいので、すっぽりと覆うことができません。
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【比較表】
おさらいも兼ねて、スペックを見比べてみます。
*横スクロールできます。
| 安全基準 | 月齢 | サイズ | 重量 | リクライニング | 肩ベルト | シート素材 | エッグショック | インナークッション | サイドプロテクション | イージーバックル | タングストッパー | 帆 | お手入れ | 価格 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| クルムーヴ コンパクトJS |
R129 | 新生児~4才頃(身長40cm~105cmまで) | 後向き:W450×D640~720×H670~765 前向き:W450×D526×H720~870 |
11.5kg | 3段階 | 8段階 | 3Dメッシュ | 頭部・座面・ヘッドクッション | 厚い | 〇 | 〇 | 〇 | 5枚帆 (窓1) |
洗濯機 | 約60,000円 |
| クルムーヴ CA |
R129 | 新生児~4才頃(身長40cm~105cmまで) | 後向き:W430×D720~760×H615~735 前向き:W430×D650~675×H665~820 |
14.9kg | 5段階 | 9段階 | 3Dメッシュ | ヘッドクッション | 薄い | 〇(新形状) | × | × | 3枚帆 | 洗濯機 | 約46,000円 |
おすすめはクルムーヴ コンパクト
帆にメッシュ窓があり、肩ベルトカバーも大きいなどスペックが1番高いです。通販でも少しづつ値段が下がってきたのでおすすめ◎
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▶「クルムーヴ CA」
横向き時にもリクライニングできる点は魅力です。インナークッションが薄い、帆が短い点はご注意ください。
【旧モデル】クルムーヴコンパクト ライトの違い
もう在庫がないので新品では買えないと思いますが、
店頭での質問の多かった「クルムーヴコンパクト ライト」について紹介します。
2023年モデル「JQ」には「Light」がありました⤵
・クルムーヴコンパクト R129 エッグショックJQ
・クルムーヴコンパクト Light R129 エッグショックJQ
クルムーヴコンパクト ライトの違いは【帆】です。
それに起因して本体サイズ&重量、価格が違います。
1つずつお伝えします。
帆の枚数

クルムーヴコンパクト ライトは4枚帆で、メッシュ窓がありません。
いっぱいに広げてもカバーできる範囲が狭いため、エアコンの風や太陽光を遮断するには少し帆が小さいかな?といったサイズ感になっています。
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本体サイズと重量
| 通常モデル | ライト |
| 後向き:W450×D640~720×H670~765mm 前向き:W450×D526×H720~870mm |
後向き:W450×D640~720×H670~765mm 前向き:W450×D526×H750~900mm |
| 11.5kg | 11.3kg |
帆が小さいことによるアーチの違いで、前向き時にライトの方がやや高さがあります。
あと重量は-0.2kg(帆が1枚少ないことが要因)
価格への影響
- 通常モデル:約57,000円
- ライト:約47,000円
通販では現状、約1万円の差があります。
思ったよりも差が大きいので、ライトを購入するのもいいと思います。
通常モデルはメッシュ窓があり、帆を広げた状態でも通気性が高い点が魅力です◎
▶乗せやすい機能が追加された2024年モデル
まとめ
クルムーヴを選ぶ手伝いはできたでしょうか?
基本モデルはクルムーヴコンパクトで、帆が違う店舗限定モデル「air」があります。
クルムーヴCAは低重心かつ横向き時もリクライニングできることで、乗せ降ろしがしやすいチャイルドシートだと言えます。しかし、コンパクトと比べてクッション性の低下が気になるところです。
長く使いたい方はクルムーヴロングを選びましょう。
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