ベビー用品店で働いているナカジが、アップリカのチャイルドシート「クルリラ」を解説していきます。
クルリラは人気商品なのでシリーズ化されて、現在では10種類が販売されています。
「どれを選んでいいか分からない」って声も多いため、クルリラ(R44)と新安全基準R129のクルリラプラスの違いをブログで分かりやすくお伝えしていきます。
目次
アップリカ クルリラの3つのポイント
- 回転式イス型
- 新生児~4歳頃まで
- マシュマロGキャッチ(衝撃吸収素材)
- シートカバーは手洗い推奨
「他メーカーと比べてクルリラは回転がスムーズ」という口コミが多く見受けられ、新生児~4歳までの回転式チャイルドシートでかなり人気がある商品です。
シート素材の違い
クルリラシリーズでは2つのシート素材があります。
- ブレスエアー
- シルキーエアー
「ブレスエアー」は東洋紡株式会社の登録商標で三次元スプリング構造の素材です。旧モデルのクルリラに採用さています。
それに対し、「シルキーエアー」は縦繊維で通気性&クッション性が高い素材になります。
インナークッション
クルリラのインナークッションは「全身マモールクッション」と「肉厚まも~るクッション」の2つがあります。
モデルによって違う表記ですが、この2つは同じですww
安全基準
クルリラは従来の安全基準R44と、新安全基準R129の2つがあります。
R44はクルリラで、R129はクルリラプラスと名前が違います。
【R44】クルリラADとAC、ライトの違い
安全基準R44のクルリラは以下の4種類があります。
- クルリラAD
- クルリラAC
- クルリラ ライト
- クルリラ プレミアムAB(アカチャンホンポ限定)
*プレミアムABはクルリラACと同じ商品です。
それぞれ違いがあるので1つずつ見ていきましょう。
クルリラAD
2020年10月に発売された最新モデル「クルリラAD」
背中とおしり部分に通気性&クッション性がある「シルキーエアー」を新たに採用。
衝撃吸収素材「マシュマロGキャッチ」や「肉厚まも~るクッション」など従来の性能はそのままに、ACよりも通気性とクッション性がUPしたのがクルリラADです。
そのため、現在クルリラシリーズで1番おすすめの商品です。
クルリラAC|通気性がやや劣る
クルリラACは2017年に発売された旧モデル。
クルリラADとの違いはシート素材。三次元スプリング構造「ブレスエアー」が採用されていて、通気性&クッション性がADよりやや劣ります。
それ以外の機能はACとADで同じなので、違いはシート素材のみになります。
クルリラ ライト|帆&マシュマロGキャッチなし
2018年に発売されたクルリラ ライト。
クルリラ ライトはクルリラACから「帆」と衝撃吸収素材「マシュマロGキャッチ」を無くしたモデルです。
その分、値段が安いので帆がなくても良ければクルリラ ライトを選びましょう。
比較表
おさらいも兼ねてクルリラ(R44)を比較してみます。
*通販の価格
商品名 | クルリラAD | クルリラAC | クルリラ ライト |
価格* | 約40,000円 | 約39,000円 | 約33,000円 |
サイズ(cm) | W44×D64×H61~77 | W44×D65×H72~77 | W44×D65×H72~77 |
本体重量 | 14.7kg | 14.8kg | 14.2kg |
ヘッドレスト | 7段階(肩ハーネス連動) | ||
リクライニング | 7段階(内角130度) | ||
衝撃吸収素材 | エッグショック | エッグショック | × |
帆 | 〇 | 〇 | × |
シート素材 | シルキーエアー | ブレスエアー | ブレスエアー |
シートカバー素材 | メッシュ | メッシュ | メッシュ |
取付方法 | isofix、シートベルト取付の両方 | ||
安全基準 | UN規則(UN-R44/04)適合 |
まずおすすめなのは最新モデル「クルリラAD」
シート素材がシルキーエアーになり通気性とクッション性がUPしています。通販でもACと値段差がほとんどないため、現状ではクルリラADがおすすめです。
次におすすめなのは、お財布に優しい「クルリラ ライト」
エッグショックと帆が非搭載ですが、その分7,000円ほど安いです。
【R129】クルリラプラスの違い
R129クルリラは新しく別記事を用意しました。最新機種の比較はこちら⇒(【R129解説】クルリラ ビッテエックスの違い。プラスライト・プライト・プロテクト比較)を参考にしてください。
新安全基準R129のクルリラプラスは全6種類あります。
- クルリラプラス 360°セーフティーAB
クルリラプラス 360°セーフティークルリラプラスクルリラ プロテクト(アカチャンホンポ限定)- クルリラ ビッテプロテクト(アカチャンホンポ限定)
- クルリラプラスAB(ベビーザラス限定)
*ーを引いたものは生産終了
クルリラプラス 360°セーフティーAB
2020年3月発売の最上位モデル「クルリラプラス 360°セーフティーAB」
シート素材がシルキーエアーになり、通気性&クッションがUP◎さらにスムーズベルトホルダーが新たに搭載され、赤ちゃんの乗せ降ろしがより楽ちんになりました。
ドア側の衝撃を緩和する「サイドシールド」や、インナークッションの「全身マモールクッション」、衝撃吸収素材「マシュマロGキャッチ」など最上位モデルにふさわしい機能性です。
クルリラプラス 360°セーフティー
2019年3月発売のクルリラプラス 360°セーフティー。
ABとの違いは「スムーズベルトホルダーがない」&「シート素材がブレスエアー」の2点です。
ABに比べシートの通気性&クッション性がやや劣ります。
それ以外はABと同じです。
クルリラプラス
2018年発売の初期モデル「クルリラプラス」
ドア側からの衝撃も考慮した最新安全基準に合格していますが、サイドシールドなしです。
クルリラ ビッテプロテクト(アカチャンホンポ限定)
アップリカのクルリラプラスが、アカチャンホンポ限定で「クルリラ プロテクト」という名称で販売されています。
アカチャンホンポ限定は2機種
- クルリラ プロテクト(2019年)
- クルリラ ビッテプロテクト(2021年)
クルリラプラスシリーズとの違いは以下の通り
クルリラプラス | クルリラビッテプロテクト | |
リクライニング | 7段階 | 6段階 |
フットステップ | 〇 | なし |
サイドシールド | ぼこっと出る | 開いて出る |
回転レバーの位置 | 座面下の中央 | 座面横(両サイドにあり) |
クルリラプロテクトはリクライニング6段階(-1)で内角が少し小さいです。さらにフットステップなし。サイドシールドは開き方が違うだけで安全性は変わりません。
メリットは回転レバーの位置です。プロテクトは横側にあるので、ちょっと回転させやすいのかな?と思うレベルです。
クルリラプラスAB(ベビーザラス限定)
2021年3月にベビーザラス限定で発売された「クルリラプラスAB」
初期モデル「クルリラプラス」と機能性は一緒で、シート素材がブレスエアーからシルキーエアーに変更されました。
おすすめは最上位モデル
おさらいも兼ねてクルリラプラスのポイントをまとめます。
- 最上位モデル「360°セーフティーAB」と1つ前のモデル「360°セーフティー」の値段差がほぼない
- 店舗限定モデルは性能が劣るのに値段が高い
以上、2つの点を考慮してクルリラプラスは・・・・
最上位モデル「クルリラプラス 360°セーフティーAB」一択◎
シート素材が通気性&クッションの高い「シルキーエアー」になり、スムーズベルトホルダーで乗せ降ろしがより楽ちんになっています。それなのに値段は1つ前のモデルと同じです。
まとめ
アップリカのクルリラを選ぶ手伝いができたでしょうか?
最後にまとめておきますね。
クルリラもクルリラプラスもシート素材の違いがあります。旧モデルはブレスエアー、新モデルはシルキーエアーです。あとは付属品の有無で商品名が違うという感じですね。
値段的に最新モデルが高いわけではないので、R44ならクルリラADが、R129ならクルリラプラス 360°セーフティーABがそれぞれおすすめになります。